金大煥/Kim Dae Hwan メモリアルコンサート in 防府 2024年5月25日

2024年は、金大煥さんが亡くなって20周年になります。私はずっと金大煥さんの追悼コンサートを防府市で開催したいと考えていましたが、叶わずにいました。90年代の10年間は、金大煥さんは数か月おきには防府で演奏をしているほどで、防府市で1回だけの演奏の為に韓国から何度もやって来られたほど防府市との関係は深いものでした。そしてようやく来年5月25日に金大煥さんの追悼公演を開催することになりました。

会場は、30年前に金大煥 展覧会・コンサートを開催した毛利ミュージーアムショップ・ギャラリー舞衣になります。

 

主催:金大煥メモリアルコンサート実行員会

代表:末冨健夫 Chap Chap Records    tel 08063267966    goronyan@kss.biglobe.ne.jp 

会場:防府市 毛利ミュージーアムショップ・ギャラリー舞衣     〒747-0023 山口県防府市多々良1-15-1 毛利邸内

                                                                                                   tel 0835-25-1707

 

日時:2024年5月25日(土) 

開場:18時00分

開演:19時00分

閉演:21時00分

入場料:¥3000(前売り)  ¥3500(当日)  

 

コンサート当日は、毛利本邸下の駐車場は18時に閉められますので、駐車場より登っていただき門手前を右折しゴルフ場前を進んでギャラリー舞衣の前の駐車場に車をお停めください。通常は毛利本邸の職員駐車場です。

 

開演は7時ですが、毛利ミュージーアム・ショップ内のカフェは当日は通常の閉店時間の5時をこえても営業されます。早めにご来場いただきカフェで開演前の時間を過ごしていただくこともできます。

 

お詫びと訂正。

 

チケットの日付が5月24日(土)となっていました。

正しくは、5月25日(土)です。

お詫びして訂正いたします。

 

 

Drawing by Kris Vanderstraeten

 

コンサートの出演者。

崔善培/チェ・ソンベ

トランペット、ハーモニカ奏者。1942年、江華島生まれ(現在の仁川市江華郡江華邑、仁川空港の隣の島)。幼いころから米軍のラジオ放送でジャズに魅了されていた崔は独学でトランペットを始め、兵役の際は海兵隊の軍楽隊で服務。除隊後に軍楽隊の先輩・後輩らと楽団を結成し、在韓米軍第8軍の舞台に立って腕を磨いた。その後、放送局の専属楽団などで活動。1978年に姜泰煥(カン・テファン、サックス)、金大煥(キム・デファン、パーカッション)とともにトリオを結成し、フリージャズの世界に足を踏み入れた。1998年、崔のファースト・リーダー・アルバムをちゃぷちゃぷレコードからCD「自由」をリリース。その後は、ユニバーサル・・ミュージック、No Business Recordsからリーダー・アルバムを多数リリースしている。

 

大倉正之助

大倉流小鼓十三世祖父・故大倉長右衛門、大倉流小鼓十五世父・故大倉長十郎より小鼓の稽古を受け九歳で能舞台 独鼓『難波』初舞台。その後、大倉流大鼓長老・故吉田太一郎師より大鼓の稽古を受け十七歳で舞囃子『小 袖曽我』大鼓に転向する。葛野流大鼓 故瀬尾乃武師(人間国宝)に師事。伝統的な能舞台での活動と1979年より継続する能楽普及活動の一環として鼓や能楽囃子を中心とする体験授業を各教育機関に於いて展開。また大鼓独奏及び大鼓連調様式を編み出し、各国の式典、大会のオープニングセレモニーで大鼓独奏および連調を披露する。大鼓連調に於いては、第六十二回伊勢神宮式年遷宮記念式典にて大鼓三十六連調、鶴見總持寺、東日本大震災一周忌法要では大鼓百三十六連調を披露した。またローマ法皇より招聘されバチカン宮殿内のクリスマスコンサートにて演奏、ニューヨークメトロポリタン美術館での「オリベ2003 in NY」に出演、スイス・ダボスで行われた世界経済会議(東京ナイト)での演奏。

重要無形文化財総合指定保持者。文化庁 日本遺産大使。

 

香村かをり

 1986年韓国伝統打楽器グループ「サムルノリ」に衝撃を受け,88年韓国へ渡り漢陽大学国楽科にて打楽器と理論を学ぶ。その間、カンテファン,キムデファン、チェソンべ氏らと交流する。2019年チェソンべ氏を日本に招聘、大友良英氏や梅津和時氏らとフリーで共演したことを契機に即興演奏を開始、現在、伝統の枠を超えジャズ、ロック、ノイズ、民族音楽、ダンス、舞踏などさまざまなアーティストと共同作業を行い、Kazumoto Endo氏とのNoiseKorean percussion作品「IN THE CAVE」「Volume Two」他、数作品を発表。崔善培氏のJapan Tour 2023のコーディネートも手掛けた。

 

海童普賢(わたづみふげん)

法竹奏者。広島市出身。東京で道元希玄の正法眼蔵を学び、海童道法竹を学ぶ。ニューヨークで即興演奏の研鑽を積む。福岡で海童道祖直系として道師号を得、海童普賢(わたづみふげん)を名乗る。現在、ニューヨークと、広島を拠点に、海童道余流、海童道即、道曲山越や大菩薩の吹上に取り組んでいる。ソロCDに、川口賢哉の名義で発売された『雨露』(ちゃぷちゃぷレコード)がある。

 

富松慎吾

1969年徳島生まれ。1993〜2006年。大阪でインダストリアルバンド「EPIDEMIC CAUSE」のギターとプログラミング担当。オーストラリアのレーベルからアルバム発表。フロリダ、モントリオール、ケベック、バンクーバーをツアー。2000年から和太鼓を始める。2002〜2014年まで大阪の和太鼓チームに所属し、台湾、韓国、マレーシアでも演奏。2014年から重低音奏者として独立、京都へ移住。「和」と「インダストリアルミュージック」を合わせた演奏を模索中に「即興」に出会い、2016年から「即興大太鼓奏者」としてフリー・ジャズ、ノイズミュージシャンとのセッション開始。2022年からドラマー豊住芳三郎率いる「Sabu UNIT」のメンバーとしても活動中。

 

照喜名仙子

防府市在住。山口芸術短期大学音楽科管打楽器コース卒業。同大学専攻科終了。打楽器奏者として、個人レッスン、吹奏楽打楽器指導、楽器店講師や演奏活動を経て、2004年より民族音楽「ガムラン」を習得するため、インドネシア・バリ島に単独渡航。ガムランの種類の「グンデルワヤン」をスカワティ村のイ・ワヤン・サルゴ氏に師事。現地でレッスンを受けながら、祭事での演奏に参加し経験を積む。2005年、バリ・日本人混合グループ「iwasin_bari」を結成。山口県、愛知県、岐阜県約40カ所でワークショップやコンサートを開催。2006年に帰国、ガムランDUO「shanti-swari」を結成。山口県や福岡県近郊で演奏活動を行う。現在はバリガムランやガンクドラム(スリットドラムの種類)をマリンバ・パーカッションに取り入れ、独自のスタイルを展開中。ソロ活動、バンドのゲスト演奏などに加え、最近では尺八と打楽器のデュオグループ「sama‣sama」としても活動中

 

・さがゆき

 

東京出身。5才にして歌手になることを決意。 10代の頃から音楽活動を始める。 一切のジャンルを超えた言葉を伴う”うた”を歌う歌手であると同時に言葉の伴わない”声”を楽器としたフリーキーで幻想的な”完全即興”を歌う。フランス、ドイツ、オランダ、インド、シンガポール、韓国、アメリカ、中国…世界中から招聘され、フェスティバル等に数多く出演。 様々なアートにも自在に出入りし、共演者もボーダレス。中村八大(p). 富樫雅彦(perc). 高橋悠治(P). 金大煥(perc). 姜泰煥(sax). 沢井一恵(箏).鬼怒無月(g). 加藤崇之(g). 内橋和久(g).渋谷毅(p).高田ひろ子(p).八木のぶお(harm).林栄一(sax).潮先郁男(g).Elliott Sharp(multi).Anil Eraslan(cello) .大野一雄(舞踏).白石かずこ(詩人).谷川俊太郎(詩人) .HeinzGeisser(ds)…等。 “上を向いて歩こう”等で昭和の日本の音楽史を変えた作曲家、中村八大氏とは長きに渡って音楽活動を共にする。2023年【中村八大楽曲集】をリリース。 また、高橋悠治(P)がさがゆきのために書き下ろした『眼の夢』の初演も行う。 映画音楽の制作も行う。 アルバム多数。参加ユニット多数。 スィングジャズから現代音楽、プログレッシブ・ロック、ブラジル音楽、即興音楽、クラシック、ファド、昭和歌謡…etc.を自分の世界にまで深めて歌う、その自在で多岐な活動は世界に類を見ない。 年間約150本以上のコンサートを行う。 若い音楽家のための完全即興ワークショップも定期的に長年行っている。

 

 

今回のコンサートは、金大煥さんが亡くなられてから20年なのと同時に1994年にギャラリー舞衣で行われた金大煥さんの展覧会・コンサートからも30年になる事を記念して行われます。この時のイベントは、金大煥さんが自身の作品に囲まれて演奏する初めての機会となり、大変喜ばれたのでした。

 

 

3月15日山口ケーブルTVの「まちかどNEWS」に、メモリアル・コンサートの宣伝のために法竹の海童普賢さんと出演しました。

 

 

今回のイベントは、韓国の生んだスーパー・アーティスト金大煥/キム・デファンさんの功績を偲びつつ、後世に彼の偉業を伝え続ける作業の一環でもあります。亡くなられて20年、特に若い人達にはその存在すら知られていない状況です。日韓の政治的な状況はあいかわらず良くはありませんが、我々一般民同士は地道な交流を続けて来ました。その中で相互の共通項として音楽・芸術が存在します。その中心に存在するのが金大煥/キム・デファンさんなのでした。

今回の追悼公演を成功させて、更なる日韓交流の力となるよう心掛けて行こうと思います。